竹久夢二展 竹久夢二展
セノオ楽譜『君よ知るや南の国 第19番』大正15年発行
2000年11月16日(木)〜12月6日(水)
【休 館 日】 月曜日
【開館時間】 10:00〜20:00(入館は19:30まで)
【観 覧 料】 会員=160円 一般=200円 学生=100円
65歳以上、中学生以下および障害者手帳をお持ちの方は無料
20名以上の団体(一般)は2割引
【主 催】 三鷹市・財団法人三鷹市芸術文化振興財団
【ピアノ演奏】 13:30, 14:30,15:30,16:30,17:30,18:30より各回約20分

抒情と夢をつづり、大正ロマンを代表する画家、竹久夢二(明治17〜昭和9)。岡山県の造り酒屋の息子として生まれた夢二は、早稲田実業学校在学中に発表した新聞などの挿絵から画家として歩み始め、その仕事は有名な美人画のほか、詩集の発行、挿絵、装幀などの出版美術や絵葉書、浴衣などの日用品のデザインや、企業の商品広告まで実に多彩でした。その情緒豊かな詩画の世界は、個性や感性を重視した大正時代の気風とも一体となって大変な人気を博し、彼の装幀が雑誌の売上に大きな影響を与えたといいます。しかし、一箇所に定住することなく旅を続け、恋をし続けた夢二は、結核のため信州の療養所で49歳の生涯を終えます。
印刷技術の未発達だった当時に、手刷多色の木版画を使うなどして創意工夫をこらし、グラフィックデザイナーの先駆者でもあった夢二の、その構図、デザイン、レタリングの美しさは、今なお新鮮さを失なってはいません。
当展は、夢二と親交が深く、三鷹市民であった故高相利郎さんから三鷹市が寄贈を受けた作品を中心にして、楽譜の表紙、本の装丁・挿絵などのグラフィック作品を中心に約100点を展示します。夢二の愛した女性たちや親しい友人への手紙なども含まれており、人間夢二の内面のやさしさや孤独を垣間見ることもできます。また会場では、夢二の作詞で有名な「宵待草」や、その時代の日本歌曲のピアノ演奏も行います。
日本と西洋の融合により独特の世界を創りあげた夢二の作品と共に、古き良き大正ロマンの雰囲気もお楽しみ下さい。
南枝早春

『南技早春』(肉筆・絹本彩色)昭和3年頃 
南枝早春
童謡小曲選集 第3集『お獅子』他
昭和3年初版
マノン・レスコオの唄
中山晋平作曲全集
『マノン・レスコオの唄』
昭和5年7月初版
雪の風
婦人グラフ表紙『雪の風』(木版)
大正13年12月号
山へよする
『山へよする』口絵
竹久夢二著 大正8年初版


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