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【会 期】 2006年6月10日(土)〜7月17日(月・祝)
 【観覧時間】 10:00〜20:00(入館は19:30まで)
【休館日】 月曜日(7月17日は開館)
【企画名】 没後30年 高島野十郎展
【観覧料】 会員480円・一般600円・学生(高・大)300円 →割引入場券
*65歳以上、中学生以下及び障害者手帳等をお持ちの方は無料
*20人以上の団体(一般)は2割引き
【主 催】 (財) 三鷹市芸術文化振興財団・三鷹市美術ギャラリー、朝日新聞社
明治23(1890)年、福岡県久留米市の酒造家に生まれた島野十郎(たかしまやじゅうろう)は、東京帝国大学農科大学水産学科に学び、首席で卒業しました。しかし周囲の期待と嘱望された学究生活を投げ捨て、念願であった画家への道を選びます。以来、約4年間の滞欧生活をはさんで東京、久留米に居を構えながら主に個展を作品発表の場として画業を続けました。70歳を超えた1961年(昭和36年)からは都内・青山を離れ、千葉県柏市の田園のなかに質素なアトリエを建て、晴耕雨描とも言える生活を貫きました。世俗的な成功や名誉とはほど遠い位置で制作を続け1975年(昭和50年)、千葉県野田市の老人ホームで85歳の人生を閉じます。
島野十郎は果実や花を題材にした卓上静物をはじめ、信州や武蔵野、そして故郷の筑後地方や房総の風景を、いずれも写実的に、しかもきわめて微細かつ克明に描き出しました。特筆すべきは、彼の絵の写実性は対象の単なる再現性を超え、ときには対象の生命や息吹にまで至って、独自な輝きを発露させていることです。
島野十郎が静物画や風景画とともに描き続けてきたのが、火のともった蝋燭や月だけを描いた作品群です。これらの不思議な作品には、見る人の眼をそらさない強い求心力を感じさせるとともに、どこか宗教的感情を呼び起こしさえします。そこには、彼が若い頃から関心を寄せていた仏教への深い含蓄が含まれていると言われています。
「世の画壇と全く無縁になる事が小生の研究と精進です」と、彼はある手紙に書いています。この真摯さは、なによりも「描くこと」への彼自身の執着のかたちであり、それはまた「描くこと」のひとつの根源のかたちを、いまもわたしたちに教えてくれています。
彼の遺した作品は没後、ようやく広く知られるようになり、その透明感をたたえた深い精神性と卓越した技量で、今日多くの人々を魅了し続けています。青年期から絶筆「睡蓮」までの約100点の作品、資料で野十郎の世界をご紹介します。

《蝋燭》
1934年頃 22.8×15.8cm

《すいれんの池》
1949年 89.0×129.9cm
福岡県立美術館

《満月》
1963年 60.6×50.0cm
東京大学医科学研究所

《絡子をかけたる自画像》
1920年 52.5×45.1cm
福岡県立美術館

《菜の花》
1965年頃 53.0×72.5cm
ブルーミング中西株式会社

《雨 法隆寺塔》
1965年頃 72.4×53.2cm
〈 関 連 企 画 〉
  【講 師】 西本匡伸(福岡県立美術館 学芸課長)
  【日 時】 7月9日(日) 14:00〜
【会 場】 三鷹市芸術文化センター地下1階 アートスタジオ
※展覧会場とは異なりますのでご注意ください。
※会場が会議室から変更となりました。
【聴講料】 無料 
 
 島野十郎さんの描いた絵の中から気に入ったものを選んでみよう!
 その絵のまわりを想像して、粘土やいろいろな材料で自分だけのミニチュア世界を作ってみませんか?
 【日 時】 7月2日(日) 10:30〜16:00(予定)
 【企画・進行】 非営利団体MAG-net(マグネット)
【会 場】 三鷹市美術ギャラリー、三鷹市芸術文化センターB1F・アートスタジオ
【定 員】 小学生 20人
【参加費】 2,000円(材料費・税込み) ※バス代(110円)、昼食代(希望者のみ)は別途ご用意ください。
 【応募方法】 往復はがきに 1)住所 2)氏名(ふりがな) 3)性別 4)学校名・学年
5)電話番号 6)どこから情報を得たのか 7)返信用はがき宛先(住所・氏名)をご記入のうえ、
〒181-0013 三鷹市下連雀3-35-1 三鷹市美術ギャラリー ワークショップ係 宛 にお送りください。
【応募締切】 6月23日(金) 必着 ※応募者多数の場合は抽選
 

公益財団法人 三鷹市芸術文化振興財団